心臓マッサージ

2016年3月29日

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先日、市の防災イベントに参加しました。
消防署のコーナーでは、事故などで意識を失った人の応急処置として、心臓マッサージの体験とAEDの使い方を勉強しました。

心臓マッサージは意識を失っている人の胸の中心に手を当て、力強く両手で4~5㎝胸を圧迫します。
僕が人形を使ってやっていると、消防の人は「もっと強く!力入れて!」と声を上げます。
やってみると4~5㎝胸を圧迫するのは、相当なカです。
僕は人形を使ったのでなんとかできましたが、気を失っている人間にできるのかが不安です。

僕は消防署の人に「これ、生身の人間にこれだけ力入れてやったら、肋骨折れるんちゃいますか?」と聞いたときの帰ってきた言葉が印象的でした。
「最悪、折れてもいいのです。それより、人命が最優先です。」
一般の方の応急処置は、気を使っているのか、十分な心臓マッサージができていない方が多いです。肋骨は案外もろいため、たしかに心臓マッサージの時に骨折するリスクはありますが、たとえ折れても命さえ助かれば、いずれ直ります。しかし、命を落としてしまえば、骨折どころではありません。だから、人命救助が何より大事なのです。」
なるほどなと思いました。
僕は今まで生死をさまよい気を失っている人を見た事がありません。だから、骨折させたらどうしようと、のんきな心配をしてしまいます。
「 何をさしおいてでも、人命救助が最優先。」
数々の人の命を救ってきた人の言葉は重いと思いました。
このような処置が必要になる場面に、もし遭遇したら僕も最善の方法を取れるよう頑張りたいです。

なお心臓マッサージ中に、たとえ胸の肋骨を折ってしまったとしても、傷病者が息をふき返すまで、胸部圧迫を続けなければなりません。そして、その時の骨折の責任は問われないそうです。