ひろし日記⑬ お金を払う

2015年3月1日

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先日、とある飲食店で食事をしている時、ある男性のお客さんが、血相をかえて店員の人にクレームをつけていました。
なんでもラーメンの中に、キャベツの芯が入っていたとの事でした。
店の人は「申し訳ございません」と平あやまり、男性はそれでも周りを気にせず、叱りつけています。

最近、飲食店の異物混入事件や、商品にイタズラする事件がニュースで頻繁に流れています。
食品を扱う店の方はかなり神経を使い営業しているでしょうし、それを利用するお客さんの方も心配になるのはわかります。
ただ、時として、ささいな事でクレームにして問題を大きくしている気がします。

僕は子供の頃、「キャベツの芯は一番栄養があるから残さず食べなさい」と、母親から教えられました。
他のお客さんがいる前で、そんなに血相かえて怒る事でしょうか?

僕は料理はできません。
今まで飲食店で働いた事もないですし、家でも全く料理はしません。できません。
だから家では妻に作ってもらいますし、外ではお金を払って作ってもらいます。
お金を払うからえらいのではありません。
料理ができないから、お金を払って作っていただくのです。
飲食店がなければ、もしくは料理を作ってくれる人がいなければ、お金があっても僕は生きていくことができないのです。

自分で散髪できないから、お金を払って床屋に行きます。
自分で北海道まで行けないから、お金を払って飛行機に乗ります。
自分で勉強できないから、お金を払って学校に行きます。
全ての事を100%できる人はいませんから、みんなそれぞれお金を出し合って誰かのカを貸りて社会は成り立っているものだと思います。

僕は料理は作れないけれど、トイレの交換や蛇口の修理は出来ます。
トイレの交換や蛇口の修理が出来ない方からお金をいただいて、作業させていただくのです。

飲食店の人は、来店してくれてお金を払ってくれたお客様に感謝する。
私たちクラシアンはご依頼してくださったお客様に感謝する。

このようにお互い支え合って、感謝の気持ちをお互いに持てるような社会になればいいですね。