大事に使っていたけれど・・・
2017年8月26日
クラシアン広島のMと申します。
トイレのタンクから変な音がするから直してほしいとご依頼いただきました。
「おそらくボールタップの不調かな?」と原因、理由を推測しながらお客様宅にご訪問いたしました。
(※ボールタップ:トイレのタンク内に水を給水、水量の調節を行う部品のことです。
ボールタップが壊れると、タンク内への給水が止まらずタンクから便器の中へ水がチョロチョロと流れ続けるなどの症状が起こることがあります)
トイレを見させていただくと、「本当に20年くらい使用のトイレ?」と驚いてしまうくらい、綺麗なトイレ。
しかも給水管や、レバー、オーバーフロー管には何度か修理した形跡が。
(※オーバーフロー管:タンク内に水がたまりすぎて外にあふれてしまうのを防ぐ管で、一定の水位を超えると便器内に水を逃がす機能があります。
先に述べたボールタップの不調でタンクから便器に水が流れるのはこの管の機能によるものです)
よくよくお話を聞いてみると、20年くらい前にお客様のご両親がつけてくださったトイレで、大切に、何かあればその都度修理して使ってこられたそうです。
可能なら直してほしいが、もう古いので交換も考えているとの事でした。
これだけ大事に使ってこられた思い入れのあるトイレ、ぜひ直して差し上げたいと思い、修理をする方向でお話を進めていたところ、ある問題が・・・
便器の一部に割れとヒビ、またお客様のお話によると、たまに便器とタンクの間から水が漏れてくることがあるのだとか。
ご主人は修理して使いたいが、その他のご家族(お客様のご両親含め)は交換をご希望し、スタッフを含めて緊急の家族会議。
これだけ大事に使ってくれたのだから、もう十分。新しく綺麗なトイレを孫に!というお客様のご両親の言葉が決め手になり、トイレを交換することとなりました。
作業前には、あまりきれいではないけどと言いながらも古いトイレの記念写真を撮られていました。
作業中も、トイレが外されていく様子や、外された部品などの撮影をされており、本当に大切に使われてきたんだなと感じ私もなんだかしんみりしてしまいました。
無事に新しいトイレの取り付けが終わり、新しいトイレに感動されている反面、少しさびしそうにしているご主人の姿がとても印象的でした。
どんなに大切に使っていても、形あるものには寿命が訪れてしまいます。
長くご使用いただけるように、クラシアンではご相談いただければ修理や使用のアドバイスなど、しっかりとフォローさせて頂きます。
お客様にとってのベストは何なのか、高い品質と丁寧な対応を心掛けてこれからも精進していきたいと思います。