2017年6月25日
クラシアン沖縄のk本です。
店舗様の2階部分にあるトイレから異臭がする現場にお伺いしました。
伺ってみると、女性用トイレだけ確かにツーンとする独特の排水臭がします。
かなり前からこの排水臭に悩まされていて、他の業者さん3件に相談したそうですが解決しなかったとの事でした。
調査したところ原因を突き止めました。
トイレの床を水洗いしたときに排水される排水管内のトラップで封水(排水管内の異臭を宅内に入り込むこと防いでいる水)がなくなる事によって排水管内の異臭が宅内に入り込んでいました。
さらに換気扇を使用することで排水管内の空気が宅内に吸い込まれ異臭が増してしまっています。
排水トラップの封水がなくなる原因としてよくあるのは、水を床に流さない期間が長く続くと蒸発してしまうことがあげられます。
しかし、今回の現場では、朝のトイレ掃除で床を水洗いしているにもかかわらず、お昼ごろには異臭がし始めています。
再度、トラップに水を入れるとそのときは匂いは収まりますが夕方にはまた異臭がし始めてしまいます。
排水トラップの封水がなくなることが臭いの原因なのですが、なぜ短期間でなくなってしまうのかを、もう一度徹底的に調査しました。
可能性としては排水管内に汚れが蓄積し便器の水を流す際に排水管内に水が一旦滞水し、その水が流れていくときに空気を吸い込もうとし、空気と一緒に床の排水管にある封水を引っ張っていく事が考えられます。
ですが、排水管内の洗浄は1カ月ほど前に他社さんにて対応済みでした。
もう一の原因として、排水管の接続の仕方が影響し、便器の水が排水管内を流れるときに繋がっている床排水の空気を一緒に引っ張ってしまうことが考えられます。
さまざまに要因を総合的に判断し、後者の可能性が高い事でその対策を行うことにしました。
対策方法は、排水管内の空気が引っ張られていくときに、別の経路から必要な分だけ空気を吸い込むことのできる吸気弁と言う部材を排水管の途中に取り付けます。
通常、吸気弁は便器の水位より高いところに取り付けますが(万が一排水管が詰まったときにあふれ出さないようにする為)今回は2階の床下部分の配管にしか取り付けることが出来ません。
その場合、低位吸気弁と言う特殊な吸気弁を使います。これは、万が一排水管が詰まったときには吸気弁を強制的に蓋をしあふれることをを防ぐ機能がついています。
工事後、数日様子を見ていただきご連絡したところ、異臭がしなくなったと喜んでいただけました。
排水の異臭は独特なツーンとする匂いが伴い、とても不快なものです。
しかし、匂いの原因が特定しずらく解決が出来ずにあきらめている方も多くいらしゃいます。
もし、異臭など気になる事がありましたら、クラシアンへお気軽にご相談ください。