2017年7月13日
クラシアン神戸の『エシディシ』です!
台所の蛇口について相談したいとお電話いただきました。
早速、お伺いしお話を聞かせていただきました。
お客様はご高齢で、ハンドルを閉めるときに力があまり入らずしっかりと止める事が出来ないのでなんとかしたいとの事でした。
お使いの蛇口は「ツーハンドル」という蛇口でクルクルと手で回して水を出したり止めたりするタイプです!
このタイプは年数が経過すると最初のときより固くなったり、キツく閉めないと止まらなくなったりすることがあります。
「毎日使うものなので楽に開け閉め出来るようにして欲しい」
「ただ、このマンションは賃貸なので勝手に改造してよいのかそれも相談したい」とおっしゃられました。
基本的にお部屋を借りられているお客様は文字通り借りている状態なので勝手に改造したり工事したりしてはいけません(水回りに限らず)
例えば、トイレに普通便座が付いていて、それを外しウォシュレットを付けられた場合、お部屋を出られるときには元の状態(普通便座)に戻さないといけません!
「現状復帰」つまり最初の状態にして返さなければいけないのです。
現状復帰するからと言って勝手に工事をして改造したりするのもいけません。まずは大家さんに確認して了承を得る必要があります。
早速同じマンションに住まわれている大家さんにご相談に伺いました。
「現状復帰できるのであればいいよ」とご了承いただきました。
お客様にご報告して、いくつかの対応方法をご提案させていただきました。
(方法1)ハンドル部分をレバーのタイプにして力を入れやすくする。
例)三栄:ワンタッチレバー(PR23F)
(方法2)蛇口の本体交換
例)TOTO:台所水栓(TKGG33E)
(方法3) 秘密兵器(この三番目のご提案が今回採用されました)
(方法1)は一度お取り付けし確認していただいたのですが、「多少は楽になるもののまだ力が必要」との事でした。
(方法2)ですが少々問題がありす。台所のシンク下に点検口がありません(蛇口を交換するときは点検口を開けてそこから作業します)。
点検口が無い場合はシンク下の一部を開口し、点検口をつくらなくてはなりません。現状復帰するときも含めて費用が多くかかってしまうデメリットがありました。
(方法3)はこちらも実は蛇口の本体交換なのですが、取り付け方が特殊です。とはいえ、よりシンプルな方法で取り付けできる蛇口なのです!
今回、お取り付けした蛇口はTOTO製の『TKGG33E1』です!
まずは、ハンドルを外し、真ん中の水の出る部分「スパウト」を外します。
ハンドルが付いていた部分に専用の部品を差し込みます。そしてその上にかぶせるように新しい蛇口を取り付けます!
そう、土台の部分はそのままで、その上に蛇口を付けて交換出来るのです!
今回のケースでは方法3にメリットがたくさんありました。
まずは現状復帰が簡単に出来ます。
土台はそのままなので外したハンドル、スパウトを簡単に元に戻す事が出来ます。
また、シンクの下での作業は一切ありませんので点検口を作る事もありません!
そして、レバーを上げ下げするだけで少しの力でも簡単に操作が出来ます。
途中、大家さんがご訪問されてご説明しますと「今はそんな方法があるんだね、これなら現状復帰しやすくていいね」と仰っていただけました。
お客様にも「指二本で楽に操作出来る!お湯の調整も簡単!本当に良かった」と喜んでいただけました!
お客様に喜んでいただけることが何より嬉しい瞬間です♪
私達はお困り事に対してさまざまな経験や知識をもとに最適なご提案をさせていただきます。
お困りの際は、是非ご相談下さい!